2025年7月19日(土)14:15開場/15:00開始
神奈川県立音楽堂
全席自由・税込
一般 : 1,000 円、U24(24歳以下) : 500 円、 高校生以下無料(要事前予約)
車椅子席:1,000円(付添席1名無料)
一般発売:2025年5月16日(金)
KAme(かながわメンバーズ)会員先行:2025年5月9日(金)
※未就学児入場不可
※U24、高校生以下、車椅子(付添)は、チケットかながわのみで取扱い。無料券も含め、枚数限定、要事前予約。引き取り方法により手数料がかかります。
▼チケットかながわ
▽WEB
https://www.kanagawa-ongakudo.com/d/momijizakavol40719
▽電話
・0570-015-415(10:00〜18:00)
▽劇場窓口
・神奈川県立音楽堂(13:00〜17:00、月曜休)
・KAAT神奈川芸術劇場(10:00〜18:00)
チケットかながわ
0570-015-415(10:00〜18:00)
神奈川県立音楽堂(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)
公益財団法人野村財団
公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション
開場・開演前にJR桜木町駅からの無料シャトルバス運行
本公演の出発時間 ①14:05 ②14:35 〔運賃無料/予約不要/当日先着順〕
・タクシー降車場奥「貸切バスのりば」より発車
・「神奈川県立音楽堂」掲示があるバスです
https://www.kanagawa-ongakudo.com/access/bus
本公演で託児サービスはございません。あらかじめご了承ください。
拡張ピアノ奏法を駆使して、ラヴェルの音楽を現代の視点から「再想像/再創造」します。6人で同時に1台のピアノを演奏する様子は、まるでオペ室のよう…?生誕150周年に生まれ変わる、ダイナミックな「ラ・ヴァルス」と「ボレロ」は必見/必聴です。
【プログラム】
・北爪裕道:「ラ・ヴァルス インヴェンション」〜12手による拡張ピアノ奏法のための (2025、世界初演)
・北爪裕道、篠田昌伸:「ボレロの果てに」~6人の音楽家のための連作曲群 (2025、世界初演)
【企画者よりみどころコメント】
6人の音楽家が息を合わせ、緻密かつダイナミックに連携しながら、1台のピアノから引き出せる音の可能性の限界に挑みます!精緻で色彩豊かな音楽書法で知られるフランスの巨匠ラヴェルの音楽を再解釈しつつ、音楽堂にどのような新鮮な音響世界を生み出せるのか──ご期待ください!
作曲家、音楽家、技術者、プロデューサーとして多方面に活動。東京藝術大学、桐朋学園大学、パリ国立音楽院、IRCAMなどで研鑽を積む。独自の研究開発による多彩な楽器法や電子技術等を取り入れた作品群は、世界各地で高く評価されている。
東京藝術大学を経て、パリ国立高等音楽院修士課程首席修了。ロンティボー国際コンクール第5位&最優秀ラヴェル演奏賞。ドビュッシーピアノ作品全曲リサイタル、NHKクラシック音楽館松平頼則作品ソリスト、オペラシティB→Cリサイタル、CDは全て『レコード芸術』で特選・推薦。
Photo 🄫 studiOAR
東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院修士課程修了。第74回日本音楽コンクール作曲部門第1位、等受賞。近年ピアニストとしても、新作初演やアンサンブル等、幅広く活動をしている。
2016年オルレアン国際ピアノコンクール(仏)優勝。2024年にソロアルバム、“フレデリック・ジェフスキ「不屈の民」変奏曲/ノース・アメリカン・バラード〈全6曲〉”をリリースし、各誌で高い評価を得ている。
国立音楽大学大学院にて博士号(音楽)を取得。第16回KOBE国際音楽コンクールなど、国内4つのコンクールで1位を受賞。ALMRecordsより2種類のCDをリリース。洗足学園音楽大学、国立音楽大学附属中学・高等学校非常勤講師。
2011年第28回日本管打楽器コンクールにおいて、打楽器部門で史上最年少ファイナリスト及び三位入賞。第3回三島現代音楽祭において、マイク・スヴォボダ作曲スネアドラム協奏曲を世界初演。2024年タルトゥ音楽祭(エストニア)に参加。
ラップ、ポエトリーリーディング、漫才に裁判まで!?
「絶体絶対音感」なる異様な聴覚を持つ主人公「シンドウドレミ」は、思わぬ角度からシュールで本質的な問いを投げかけます。
音楽・言葉・演劇を自在に操り、日本語オペラの可能性を広げる挑戦的な演出にご注目ください。
【プログラム】
・レクチャー1 音感について
・レクチャー2 音楽について
・レクチャー3 ゼッタイ論争
【企画者よりみどころコメント】
オペラかと思ったらラップバトル、レクチャーかと思ったら漫才?!
新しい表現は、既存の何かの間に隠れていると私たちは考えています。
作曲家、小説家、演出家が、それぞれのジャンルを飛び越え制作する今作は、100年後のスタンダードになるであろうまだ名前のない何かになるはず。
様々な境界線をひょうきんに大胆に軽やかに飛び越える今作。
絶対来てね。ゼッタイ!
作曲家・高橋宏治が主宰する、音楽・映像・写真・言葉を有機的に関連付けて新たな芸術環境の創造を目指す団体。演奏会の企画、映像製作、撮影等を行う。これまでに、オペラ『PLATHOME』、『長い終わり』、現代舞踏とのコラボレーションや、ドキュメンタリーなどを制作。
作曲家。映画、アニメ、文学、舞踏など領域を横断した活動を行っている。オペラ《PLATHOME》にて「TOKYOGEIDAIARTFES2023東京藝術大学長賞」を受賞。nezumi主宰。
Photo 🄫 Ayane Shindo
作家。小説「水溶性のダンス」にて第5回ゲンロンSF新人賞を受賞。その他、幻想怪奇小説、批評、オペラ戯曲などを執筆する。執筆のほか、トーク企画配信、展覧会協力など幅広く活動。日本SF作家クラブ会員。
1990年愛知県生まれ。演出家・照明デザイナー。近年は公共空間を主な活動の場として舞台・展示等で国内外の様々なアーティストと協働を行う。東京藝術大学先端藝術表現科修了。演奏藝術センター教育研究助手。
Photo 🄫 Ayane Shindo
東京芸術大学声楽科卒業後、ブリュッセル王立音楽院修士課程、ゲント王立音楽院上級修士課程現代音楽科(イクトゥス・アカデミー)修了。これまでにS.シャリーノ招待演奏会、オペラシティ財団B→C、ベルギー現代音楽祭アルスムジカ等に出演。
Photo 🄫 Ayane Shindo
日本をはじめ、イタリア、ベルギー他様々な場所で新作初演等に携わる。2021年サントリーホールサマーフェスティバルにおいてマティアスピンチャー氏の副指揮を務める。
公式ウェブサイト:https://sites.google.com/view/yuki-urabe
10歳よりフルートを始める。
日本管打楽器コンクール、日本木管コンクール第1位などその他多数優勝、入賞。
現在は全国のオーケストラへの客演や、幅広い時代の無伴奏から室内楽までをレパートリーし、ソリストとしても活躍している。
Photo 🄫 Ayane Shindo
現代音楽演奏コンクール"競楽XI"第1位、朝日現代音楽賞受賞。音川健二、藤沢俊樹、河野文昭、西谷牧人、鈴木秀美、山崎伸子、M.Kasperの各氏に師事。藝大フィルハーモニア管弦楽団、千葉交響楽団首席チェロ奏者。
Photo 🄫 Ayane Shindo
東京藝術大学修士課程作曲専攻在籍。作品はダルムシュタット音楽祭をはじめ、国内外で発表されている。学内にて長谷川良夫賞、同声会賞を受賞。ピアニストとしても多方面で活躍中。2023、24年ラフォルジュルネTOKYOに出演。青山音楽財団奨学生、福島育英会奨学生。
Photo 🄫 Ayane Shindo
1996年生まれ。東京藝術大学先端芸術表現科・同大学院修了。
俳優として範宙遊泳『心の声など聞こえるか』、やしゃご『てくてくと』、ロロ『BGM』等の舞台に出演するほか、自身でもダンスと演劇の間のような作品を創作。デザイナーやワークショップファシリテーターとしても活動中。
俳優。1998年生まれ。
散策者とヌトミックの2つの団体に所属しつつ、俳優の立場から演劇やダンス、現代美術などの幅広い領域で、パフォーマンスの創作・上演に関わっている。最近の企画に『即興と反復』、出演作に散策者『殖える』、ヌトミック『何時までも果てしなく続く冒険』など。
作曲家・サウンドデザイナー。1996年生。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒。
映像作品や舞台作品等への楽曲・音響制作や、プログラミングによる音響装置やソフトウェアの開発を行っている。
作曲家・北爪裕道と、ピアニスト・深見まどかは、2025年に生誕150周年を迎えるラヴェルを、現代の視点から「再想像/再創造」します。今回の「ワークインプログレス」では、特にダイナミックで音の色彩豊かな「ラ・ヴァルス」を読み解き、拡張ピアノ奏法によるアレンジや複数人の奏者が1台のピアノを囲んで演奏するスタイルで新たな表現を試みます。
出演:北爪裕道(作曲)、深見まどか(ピアノ)、篠田昌伸(作曲/ピアノ)、大瀧拓哉(ピアノ)、悪原至(打楽器)、高瀬真吾(打楽器)
ピアノ、指揮法、コントラバスなどを学び、東京藝術大学作曲専攻修了。パリ国立高等音楽院作曲科第一・第二課程およびIRCAM作曲・コンピュータ音楽課程をそれぞれ首席で入学および修了。様々な楽器奏法や電子技術の研究開発を伴いながらソロから管弦楽、電子音楽、インスタレーションなどを制作。帰国後、複数の大学で後進の育成にもあたる。
東京藝術大学付属高、同大学を経て、パリ国立高等音楽院修士課程を首席修了。ロンティボー国際コンクール第5位&最優秀ラヴェル作品演奏賞、ブゾーニ国際コンクール最優秀現代曲演奏賞など受賞。サントリーホールサマーフェスティバル、オペラシティ「B→C」などに出演し活動の場を広げている。現在大阪教育大学ピアノ科非常勤講師。
photo ©︎studiOAR
作曲家・高橋宏治が率いる〈nezumi〉は、「レクチャーパフォーマンスオペラ」の新作を準備中。日本語オペラの可能性を広げるために、ラップ、ポエトリーリーディングの技法や演劇の要素を応用しながら、書き下ろしの台本で「音楽とは何か?」という本質的な問いに迫ります。音楽、演劇、オペラ、レクチャーといった既存の表現の枠組みを自由に行き来する演出にご注目ください。
出演:高橋宏治(作曲)、河野咲子(台本)、金沢貴恵(歌手)、石田千飛世(ピアノ)、山本大介(パフォーマー)
作曲家・高橋宏治が主宰する、音楽・映像・写真・言葉を有機的に関連付けて新たな芸術環境の創造を目指す団体。演奏会の企画、映像製作、撮影等を行う。これまでに、オペラ『PLAT HOME』、『長い終わり』、現代舞踏とのコラボレーションや、ドキュメンタリーなどを制作。
新しい音楽が生まれる瞬間に立ち会おう「モニター観客」大募集!
2025年3月8日(土)17:30開場/18:00開始
神奈川県立音楽堂
事前申込制・入場無料・全席自由
主催:神奈川県立音楽堂(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会、公益財団法人野村財団、公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション
■チケット申込方法|1月18日(土)受付開始
□WEB
https://www.kanagawa-ongakudo.com/d/momijizakavol4
□電話
チケットかながわ 0570-015-415(10:00〜18:00)
□劇場窓口
・神奈川県立音楽堂(13:00〜17:00、月曜休)
・神奈川県民ホール/KAAT神奈川芸術劇場(10:00〜18:00)
※未就学児入場不可
※チケット発券手数料のお客様負担はございません。配送をご希望の場合は、送料460円を申し受けます。
高橋宏治の企画は、レクチャーをシアター的な仕掛けのなかで扱って、一種のオペラ的空間を作るというもの(多分)。こうした作品では一種の「自己言及性」「相互浸透性」が重要になってくるが、本企画はそのツボをきちんと心得ている点で抜きんでていた。これまで培ってきた経験を活かすのはもちろんだが、さらに次の段階へのチャレンジを期待したい。一方、北爪裕道の企画は、ピアノ一台から可能な限り多彩な音響を導こうとする「拡張ピアノ」を軸に据えたもの。一見すると特殊奏法の延長線上にありながら、しかし大勢でよってたかってピアノを蹂躙することによって、次元の異なる世界が展開されるはず。この作曲家の美点であり欠点でもある「お行儀良さ」を越えられるかが鍵だと思う。
他にもいくつか面白い企画があったのだが(とりわけ、ダンサーに楽譜が与えられ、演奏者に振り付けが与えられるという企画)、最終的にその質に確信が持てず採択に至らなかった。応募者にはぜひ、できる限り具体的なかたちで企画を提示してほしい。
実は、最終的に2つの企画を選ぶ際に、われわれのなかでは若干の躊躇と議論があった。というのも、結果として、2組ともいわゆる「現代音楽」の作曲家による企画になってしまったからである。「紅葉坂プロジェクト」は古楽であろうがクラシックであろうが、あるいはポップスであろうが、対象を限定するものではない。単に「現代音楽」の催しと思われてしまうと少し困るので、来年はぜひ、さらに柔軟で幅広い企画の応募を望みたい。
クラシック・プレーヤーは、いにしえの作品にリスペクトがあり、そこに優位性こそ認めているであろう。実際の演奏では、原典至上主義台頭の波を受けて以来、既に存在しない作曲家の意向に沿わんと、学問的に正統性を求める傾向が過剰になってきた。ここには、近い将来、断じて風穴を開けなければならない。そんな中、北爪氏の企画は私にとって象徴的であった。私の印象では、音楽神が作者と通じた瞬間の「道のり」のようなところを模索しているように思えた。これは全ての者に必要な姿勢だと感じるのである。更に、電気楽器を使わずにアコースティック楽器の特殊奏法に徹しているところも、前述のポリシーとリンクするような気がする。演奏もハイレヴェルなものが期待される。 もう一つ選出されたのは、高橋氏の企画で、彼の素晴らしい才能は既に関知しており、以前、実演も拝聴(見)させてもらった。私自身ものめり込んでいる「オペラ」という分野をどのように発展させてくれるかの期待感が高い。そして、こちらも高水準のパフォーマンスであることは間違いない。 他にも優れた企画が多数応募された。特に良かったのは、フルート&ダンスの企画で、私の好きなフリージャズ・グループをちょっと彷彿とさせるような、本当に上質で面白く、演奏も大変素晴らしかった。 また、トロンボーンをはじめ、楽器の限界に挑戦したものもあった。このような特殊奏法を常に極めようとする行為は素晴らしいと思う。 選出には演奏というより企画、そして作品が重視される面が強いので致し方ないが、今回、演奏面では秀逸なサウンドが多数聞かれた。
『音楽を聴く』(仮)
ベートーヴェンの《英雄》や《田園》を聴くよりも、路面電車、自動車の、エンジン、騒々しい群衆が出しているような新たなタイプの音に向かうべきと言い放ったイタリアの未来派芸術家ルイージ・ルッソロの預言のとおり、気がつくと私たちの耳は、フリージャズやアンダーグラウンドなロックの文脈において発生したノイズ、DJ/クラブミュージックが牽引した音響という音圧と音質のサウンドをも「音楽」とみなしている。
音楽の境界は何か? どこまでが音楽と言えるのか? という問いかけは、本質的には非常に興味深く、面白い問題であって、今回の公演はそこのところに、レクチャーという「語り」をオリジナルな台本とともに据え置いたことに興味を持った。
企画者が意識したかどうかはわからないが、スマホ時代に急速に日常生活に入ってきたのがこのレクチャー(説明)という手法。「わからないことがあったら、すぐに意味をスマホで調べる」という、理解に対しての強迫観念は、今、そしてこれから、果たして「音楽」というそれ自体は意味を持たないものの聴き方をどう変化させていくのか? という問いでもある。
「語り」はそもそも物語や意味を伝えるものだが、その一方で、発語と発声という意味を超えたところのサウンドそのものでもある。ちなみに、文楽における義太夫、ラップはナラティヴといういう機能を果たしながらも、前者は三味線、後者はバックトラックという音楽に侵食する存在で、そのスタイルは大衆芸能の厳しい世界で洗練を極めた。つまり、あらかじめ今回の企画意図に対しての回答は存在している、という点を押さえておきたい。
果たして、今回の語られる台本とそのレクチャーの語り口には、どんなクリエイティヴが施されているのかを見てみたい。そして、この企画が、日本においては、あまりにもオリジナルな表現の土壌が脆弱なオペラのひとつの突破口になってほしいとの期待をも込めている。
Ravel Unveiled
拡張ピアノ奏法は、ピアノをピアノ自身から解放して新しい命を与える、といっていいほど魅力的なものであり、現代音楽の象徴的存在だが、それをあえて現在に、再提出しようとすることに面白さを感じた。
そう、ピアノという楽器は、クラシックの象徴であり、代名詞。減衰する音の問題はあるにせよ、鍵盤を駆使した和音の可能性、リズムや音量の自由度などで、表現力に関してはお墨付き、というのが定説だが、その一方で、その音色自体が膨大な過去の音楽コンテンツの蓄積のせいで、イメージが固定化。何を表現してもピアノワールドに回収されてしまう、因果な楽器でもある。
また、ご存じの通り、ピアノはリストの例にもれず、超絶技巧が大衆の心をつかむ楽器であり、コンクールにおいての優勝者ヒエラルキーは、まるでスポーツのオリンピックのよう(実際、近年のショパンコンクールの入賞者たちが我が国にもたらした、クラシック音楽熱は記憶に新しい)。冷静に考えれば、音楽性や芸術性とは全く関係ないポピュリズムが、ピアノという表現には常につきまとっているのだ。
企画者は、ラヴェルの『ラ・ヴァルス』のピアノ版に、オーケストラでは可能な豊かな表現が限定されてしまうことにもどかしさを感じたことが、企画のモチーフとなったというが、その解答が、そもそもサウンド自体から自由なクリエイションが可能な電子音楽ではなく(冨田勲のクラシック音楽に対するアプローチはそれ)、拡張ピアノ奏法方面にいく、という思考自体が、良くも悪くもピアノという楽器から自由になることができないクラシック音楽に対する開き直った批評であり、今回の企画が現実的に演奏されるときの、爆発ぶりに期待が持てる。
ということを踏まえての、2025年における拡張ピアノの響きは、その黎明期にあったはずのアンチテーゼやオルタナティヴといった異端、風変わりな感触ではない、もっと骨太で確信的な音楽として立ち現れてくるような期待感がある。
神奈川県立音楽堂の企画公募プログラム「紅葉坂プロジェクト」は、プロの音楽家のみならず、また演奏家、作曲家、プロデューサーかを問わず、70年の歴史を持つ音楽堂を舞台に、広く音楽の未来を切り開こうとする企画案を公募するものです。
あなたの企画で、これまでの音楽の景色を変えてみませんか。
委員長 沼野雄司
(音楽学者/神奈川県民ホール・音楽堂芸術参与)
委員 濱田芳通
(古楽アンサンブル《アントネッロ》主宰、指揮、リコーダー、コルネット)
委員 湯山玲子
(著述家、プロデューサー、おしゃべりカルチャーモンスター)
音楽大学卒業または同程度の実力を有する方から、プロとして活動している方まで
音楽、もしくは音楽を基軸とした他の芸術(美術や演劇、ダンス、映像、文学等)とのコラボレーションによる表現とします。
(いわゆる現代音楽企画に限りません)
募集要項は、以下からダウンロードいただけます。
2024年10月1日(火)~2024年11月20日(水)必着
【募集期間延長!】
2024年11月21日(木)18:00〜2024年11月26日(火)必着
2024年12月13日(金)
〒220-0044 横浜市西区紅葉ケ丘9-2 神奈川県立音楽堂
「新しい視点」紅葉坂プロジェクト 企画募集係
TEL: 045-263-2567(火~日:9:00~17:00)
神奈川県立音楽堂(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)
文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会